小学校では算数だった時間が、中学校では数学に変わります。
この違いは「式の中に文字」が出てくるかどうかです。
小学校の算数が得意だった人が、
中学の数学でつまずきやすいのは、
数学では文字を使うからです。
小学校ではまず使わなかったxが、中学校では最初に習います。
そして数式や証明、確率など複雑な内容が増えてきます。
中学の数学で必要なのは算数の計算です。
和・差・積・商の計算がほとんどの場合必要になります。
しかし、算数ができないからと言って、
中学のすべての数学もできないとは限りません。
例えば、証明はほとんど計算がないので、
数式は苦手でも証明は得意ということもあります。
数学は積み重ねの学問です。
小学校の算数ができなければ、
比例反比例に関数や連立方程式、
確率などはほぼ解けません。
でもだからと言ってあきらめるのは早すぎます。
なぜなら「中学の数学」だからです。
まだまだ取り返せる時なのです。
中学で数学が苦手で、
でも克服したいと思っているのであれば、
周りの目など気にせず、
まず算数からやり直しましょう。
当たり前と思うかもしれませんが、
「中学の数学」は「高校の数学」に比べて非常に易しい内容です。
それもそのはず、
中学の数学が発展し応用されたものが高校の数学になるのです。
高校の数学になってからでは、
苦手を克服しようとしてもかなり困難でしょう。
つまり、数学苦手を克服するのは中学の間しかないと言えるでしょう。
●中学生の数学ならやり直しは何度でもできる!
先述した通り、苦手を克服しやり直すなら
中学生が一番いい時期だと言えます。
ではやり直すにはどうすればいいのでしょう。
まずはあなたにとって中学数学の苦手な単元を見つけましょう。
実は中学の数学の単元は、2年生でおおよその範囲が終わります。
3年生では2年生までに学んだことの応用だったり、
定着だったりになるからです。
中学の数学で難しい単元は、
もちろん人によって変わりますが、
証明などがよく言われます。
しかし、証明は、証明に必要な条件を覚えているかどうかです。
つまり暗記です。
三角形の合同条件や、平行四辺形の証明条件など。
これらを覚えていれば、
後は問題で問われている部分に関係する証明を行うだけです。
●中学の数学が得意になる方法ってあるの?
得意になるには、数学を好きになりましょう。
数学を好きになるには、嫌々でも少しずつ問題を解きましょう。
そして、その問題は解き方に気を付けましょう。
数学を苦手な人は、やる気のある時に一気に問題をやりがちです。
でもそれは誤った勉強方法と言えます。
1問解いたら、必ず丸つけをするようにしましょう。
問題をいくつも解いて、正誤の確認を一気にやると、
なぜ間違えたのか、どこを間違えたのかの確認がおろそかになりがちです。
数学が苦手な人は、とにかく自分の計算のどこが誤っていたのか、
を正確に把握しなければなりません。
そのため時間はかかりますが、
1問1問解答を見て丸つけをしましょう。
間違っていた場合はもちろん、
正解していた場合でも自信なく解いた問題は
解答をしっかり確認する癖をつけてください。
正解していても解答解説をしっかり見る、
これはよりたくさんの数学の問題が解けるようになっていくコツです。
この方法は賢い勉強法なので中学生であれば実践してみてください。
そして問題が解けるようになると楽しくなってきます。
楽しくなれば、苦手は克服したも同然です。
●数学が苦手な中学生への教え方は少しずつできることを見つける
中学生で数学が苦手な子の中には、算数がそもそも得意じゃない子が多いです。
その場合、少しずつできるところとできないところを確認し、把握しましょう。
中学数学は単元ごとに難易度が変わりますが、
その難易度はその子が、何ができてできないかによります。
例えば、算数ができなければ関数などが困難になります。
暗記が苦手であれば証明の条件を覚えるための工夫が必要です。
確率は実践してみたり、可能性をすべて挙げてみたり。
数学が嫌いでも問題が解けて、
定期試験の成績がいい子はいます。
しかし、数学が苦手なのにもかかわらず、
成績がいいという子はほとんどいません。
数学が苦手な子は、得てして数学に苦手意識を持っています。
その意識を払拭するには自信が必要です。
そしてその自信は、解ける問題数に比例します。
問題を一目見て「解けるかも」と思った問題は、
必ず解けます。
時間がかかるかもしれませんが、必ず解けます。
この「解けるかも」がでるかどうかは、子どもの自信によります。
たくさん問題を解いて正解を積み重ねると、
自信につながり、また正解が増えていきます。
子どものその自信を生み出すために、
子どものできることを見つけ伸ばすことを心がけましょう。
●まとめ
算数ができなくても、中学の数学は一部解けます。
しかし、算数で学ぶ内容が数学で多く関わるのも事実です。
そのため算数ができないと自覚があるのであれば、
しっかりと復習をして身につけましょう。
数学は積み重ねの学問と言われるだけあって、
下積みをしっかりとすれば、必ず結果がでます。
教える時もそれを心がけて教えると、
子どもの自信にもつながり、効率があがるようになるでしょう。